2016年度 母親講座 第11回「無言、物破壊、暴言、暴力」
本日のテーマは、「無言、物破壊、暴言、暴力」。
何の知識もない方が、文字面だけ見ると驚かれるかもしれません。
しかしながら、ひきこもりからの回復を考える時には切っても切れない重要なワードです。
講師である、池田・桝田が共に伝えたいのは「自我の成長」。
親の価値観、常識、親が知らず知らずに受けついている親から子への(言葉は悪いですが)”悪意なき悪の連鎖”。
”ひきこもること”で”自我を取り戻す作業をしている”。
子供は苦しみながらそこにいても、親はその事に気づいていないもの。
いつも思うのですが、ひきこもる青年達は「言葉」に敏感です。
親を含め、全ての人の口から発する言葉をないがしろにしない繊細さと誠実さが青年にはある。口からでる言語を大事にすることを(スタッフであり、親である)私は学んでいる最中かもしれません。
講座に参加してる親御さんは耳をかたむける人とノートに書き留める人に分かれます。
そんな中、桝田が問いかけました。
「無言」何で無言なの?
「破壊」何で破壊するの?
「暴力」何で暴力をふるうの?
と親御さんに考える事を促します。
会場はしーんと静まりかえります。
“座学、板書で学んだ気になってる親御さん”への遠回しな警告だと私は思います。
たとえ非難されても勇気をだして本音を言ってみる。
無条件肯定で聴いてもらえる。
聴いてもらって、初めて違う考えや意見を受け容れられる。
この実感があってこそ、親は成長できるのかなと思ったり。
実感を持たずにSCSのセオリーを実践しても、
(ひきこもっている)青年達は…はっきり言って、親の浅はかさを見抜きます!
見抜かれた時の親の気まずさと言ったら(笑)。
“怒りになる親”はまだまだ。
“穴があったら入りたい親”はそこそこ。
“「どうしたらいいでしょう?」を連発する親”には…。
ともに学んで参りましょう。
スタッフ Y.M