2016年度 母親講座 第18回「重要。みんな(本人・父・母)退行したい」
今日の母親講座のタイトルは『重要。みんな(本人・父・母)退行したい』。
退行が講座タイトルにつく際、代表二人が必ず言うのが
「退行はチャンス」 。
そうは言っても回復までの道のりの中で、親御さんが一番とまどうのも退行かと。
退行が起きた時に” 受け手である親 ”がウェルカムなスタンスでない場合、それは青年に即座に伝わります。
そうなるとなかなか回復は進みません。
ひきこもりに造詣が深いドクターでも「ひきこもっている時点で、すでに退行。だから、それ以上退行をさせる必要はない」とおっしゃります。
ただ、発達心理学的に考えるとそれは少し違うなぁと。
発達心理学の大家:エリク・エリクソンは「成長の過程で見過ごされた発達課題に向き合う時が必ず来る」と言っています。
つまり、”例えば外見的には30歳の立派な男性だとしても、その屋台骨には必要なパズルのピースが所々かけている箇所があった場合、その問題(かけている空白)に必ず取り組む時がくる”と言っているのです。
この意味において、退行が生じたらそこには「意味がある」のです。
だから… むやみに退行を恐れない。
我が子が退行するのは親御さんの取り組みが子どもに伝わっているからです。
SCS勉強会の風物詩:3人トークでは
- 「退行どころか吐き出しさえまだ。まずは無条件肯定ね」
- 「講座に通ううち、夫に言いたい事が言えるようになった」
という話しが出てきてました。
う〜ん、さすがはSCSの会員さん。
回復への道のりを知ってらっしゃる。
自分が甘えベタという気づきもありました。
「ひきこもり」という子どもが出したサインで、親子や夫婦の関係、自分の生き方も変わっていく。
子どもが親を成長させてくれてるんですね。
スタッフ T.M
スタッフ Y.F