2016年第10回オヤジの会「生きる本能とトラブルはハッピーセット」
年内最後のオヤジの会。この日はスタッフの呼びかけもあってか、多くのお父さん方がご参加くださりました。
本日のタイトルは「生きる本能とトラブルはハッピーセット」。
講師から「(子との)トラブルはお嫌ですか?」との問いかけに、静かになるお父様方(笑)。
多くの相談所では(子が起こす)トラブルを制御したり・止めたりします。
当たり前と言っちゃ当たり前なのですが、”親が困っている相談だから解決しなくては!”と支援者の側の価値観・知識力・理解力なんかもそれに上乗せされた形での対応となります。
もちろん、暴力行為や自傷行為への限界設定や即時対処的行動は必要です。
ただし!
ひきこもっている子(不登校している子)が起こすトラブルには意味がちゃんとあるのです。
それを理解せず、いや分かろうとせず、葉先のトラブルだけを刈り取っても意味はないですし、一時症状は治まりますが必ずぶり返します。
(病気であれば、症状は再発します)。
『人間は元来、正直にできている』のです。
今回の講座では、上記の意味をご理解いただくため、特別にある事例のデータが公開されました。
静まり返り…息を飲む会場。
心理学的なトレーニングを受けていない支援者だと震え上がる方もいるであろう表現を繰り返されます…。
しかし、それを”このような手段で伝えてくるには何か意味がある”と、丁寧に時間をかけて受け取っていく(無条件肯定していく)と、ちゃんと落ち着きを取り戻して、真実にたどり着いていくのです。
講座後半には、事例を基にしたお題をお父様方に「自分だったらどういう対応するか?」という視座でお一人ずつお答えていただきました。
「この思うように受け止める」「私にはできるかわからない」「一緒にやろうよ!という」など多様な回答が聞かれ、緊迫した雰囲気も和やかに(笑)。
最後に医療現場勤務経験ある講師から、精神医学の「治す」と臨床心理学の「治る」の(大きな)違いが説明されました。この話からも、親が主体的に取り組む意味が深まった様子でした。
オヤジの会は本年最終を迎えましたが、来年1月15日(日)から年度を改めてまたスタートします。
「長期化・錯乱・混乱・暴力化・診断名確定・初期対応」。
どんな ひきこもり状態・不登校状態にも共通して必要なことがあります。
ぜひ、お子様の真の復活のためにご参加くださいませ。
ご一緒に参りましょう。
スタッフ 桝田智彦