2017年度 オヤジの会 第3回「逃げる・避ける・断る・退(や)める」
3月のオヤジの会のテーマは「逃げる・避ける・断る・退(や)める」。
集団同調性や協調性を善や美として教えられてきた日本では、このテーマに取り組むのは結構難しいですが、自分を生きるためには、すごく大事なテーマです。
ひきこもった人たちは、既にこれまで充分に、問題から逃げず、問題を避けず生きてきました。
自分のことより他人を気遣い、他人に合わせることが自分の生き方になってしまい周りに適応し過ぎた結果、心と身体の活動が一旦休止せざるをえなくなったといえます。
ひきこもることは、“周りを遮断し、本来の自分作りをしているところ”なのです。
講師がこう問いかけました。
「子が自立に向かえていないのは、親に(必要な)愛情をかけられてこなかったということでもあります。あなたは子どもにどれくらい、あなたの時間を費やしてきましたか。愛情をかけてきたでしょうか?」と。
- 「ほとんど仕事。子育てより仕事が面白かったから。妻に任せっ放しで…」
- 「やっぱり愛情かけてきたとは言えないかもな…」
- 「自分自身が父親とは話さず、母親とばかり話して育ってきた。最近よくしゃべるようになった息子と話したいんだけど、私が入ると邪魔みたいで…」
- 「我が子がこんなことになって…至らなかった」
お父さんたちは正直にお話くださるので、思わずくすりと笑い合ったり、互いに共感し合ったりしていました。
そしてあるお父さんがきっぱり言われました。
「過去にさかのぼることはもうできません。
だから今、ここからやることだ、と僕は思っています。
お前が生まれてきてよかった。
大事なんだと息子に度々言っていたら、暴言を吐く合間に息子が「お父さん、僕が息子でよかったね!と言うんです。
そう言われて、ほんとによかったと心から思えるんです!」
今からでも遅くない。
どなたも子どもさんとの関係を改めて深く捉え直し、ご自身とも向き合おうとされる全てが子を復活に導きます。
スタッフ H・I