2017年度 第6回 オヤジの会:あなたはかまい上手な親・夫・妻ですか?
当日も猛暑日となりましたが、多くのお父様方がご参加くださりました。子の復活に参加される親御さん方のお気持ちが伝わってきます。
一方で、今回のテーマ「あなたはかまい上手な親・夫・妻ですか?」の「かまう」については、お父さん方においては、とても難しい事だったりするもの。
私は週に一度、東京都の公立中学校にスクールカウンセラーとして勤務しておりますことから、不登校やひきこもり状態にある子達は事実、“良質(親に上手に)に構われていない”なぁと、つくづく感じおります。
(卵が先かニワトリが先かの話は置いておいて)不登校・ひきこもり状態になっている現状から、「じゃあ、どうしていくか?」という話を始めますと、やはり“親が上手に構っていく”必要があるのです。
不登校・ひきこもり状態というのは、(その状態にあるご本人もさることながら)親御さんにとっても「どうして良いのか分からない」ことが多く、すぐに専門家に相談する親御さんもいれば、分からなくて放置してしまう親御さんもいらっしゃるのが現実です。
言ってみれば、「良質に“かまっていく”方法」が分かれば、多くの親御さんが我が子に能動的に関わっていくのだと思います。
今回のオヤジの会では、講師の私から心理学に基づく、人間(親子)関係を構築する習慣と壊す習慣が話され、参加してくださった親御さん方から納得と驚き、苦笑い等の反応がありました。
例えば、「文句を言う・脅す・責める・罰する・非難する・褒美で釣る・ガミガミ言う」この7つ行動は、確実に人間関係を壊していくものとして知られています。
これをお読みくださっている親御さん、上記の7つの行動を(ひきこもっている・不登校している)我が子にやってませんか?
このように、SCSではひきこもり・不登校からの回復方法を心理学的にご説明しております。心理学というのは「正しい方法を、正しい順番で、継続すれば」良質な結果が出るものであります。
日本で唯一、心理学に基づいたひきこもり回復に必要なことを学べる母親の講座を月2回開催、父親講座(オヤジの会)は月1回開催しております。
長期化、困難化ケース(混乱・錯乱・暴言・暴力・神経症、診断名が付いていても)でも、親が学び良質に変化し、良質に構うことから回復の全ては始まります。
スタッフ 桝田智彦