2017年度母親講座 第15回「回復するにつれ親は何度も行き詰まる。夫婦で取り組みが理想だが…」
SCSの親の講座のタイトルが、他の支援団体のそれとは随分違うなぁ…と感じられている方も少なくないかと思います。
SCSは20年以上、ひきこもり回復(不登校も)には親子の関係が大切であり、親の取り組みが第一であると考え支援してきております。
そして、そのようにして“我が子が 回復するという結果”を出していっても「親は行き詰まる」ことがあることを、前もって講座で伝えたりもしております。
それはなぜか?
我が子が回復していくと何故、親が行き詰まるのか!?
本日の講座は、先週のおやじの会(父親講座)での話に出た、あるお父さんの取り組みについてからスタート。
(父親講座のブログ参考 ーリンクはココー)
その取り組みに交えて、講師による色んなケースとの関連性や、親の快活さや・気構え・腹の括り方などの話がなされ、皆さん笑いを交えて(暗い顔の親御さんも)明るい顔で納得。
後半は 桝田(智)による『何故宝くじ高額当選者は不幸になるのか? 』という、一風変わったお題でスタート。
まずこのことについて皆さん3人づつで話し合い、考えてもらいました。
- 余計な心配を抱える
- 精神的に追い詰められる
- 平静でいられない
- 自分勝手になるから
- お金に振りまわされる
- 基準が変わる
- 怠惰になって動かなくなる
こんな風に色んな理由が出てきました。
では『何故不幸になるのか? 』。
上記いろいろと出て来ましたが…
答えは、『たまたま、大きな成果を出しちゃったから』。だから、その成果を維持・向上できない。
つまり「必要な考え方、方法、行動が伴わないから」です。
そしてこの事と、ひきこもり・親が行き詰まる事がどう関係するのか!?
(この先の詳細な答えは、勉強会に参加された方だけのモノとさせてください。)
…話を聞いた親御さんたちは大きく頷き、納得していました。
こんな話も是非聞きにきてください。
追伸:
SCSカウンセリング研究所で行う「親の関わりがが第一義 である」と言う考え方は20年前は理解されず、「ひきこもっている子どもを動かさないで回復なんてしないと…」という見方をされて来ました。時にはあるお偉方から「ノンディレクティブだ」なんて言われたり(笑)。
しかし、我々SCSがひきこもり回復において良質な結果を出し続け、他の団体さんが特筆する成果を殆ど出していない事(簡単にぶり返す事)がわかって来たのか、他の団体さんも流石に違うやり方をしないとダメだと分かって来たのか? 最近少しずつ、「親の取り組み」をうたいだした支援施設も出始めました。
結局、親子の関係が1番の根っこということです。
なので、親御さんが自分に一番フィットする団体で“我が子のこと”を学んで頂ければ幸いです。
スタッフ 三宅正之
スタッフ 桝田智彦