2018年おやじの会:第7回『夫婦での取り組みが理想だが…』
夏休みを挟みましての本日は、第7回のおやじの会(父親講座)でした。
休み明けの開催でしたがいつもと変わらず、沢山の熱心な親御さんたちが講座に足を運んでくださっていました。
実は、根気強く取り組むことがあまり得意ではないタイプの私…(笑)。正に「継続は力なり」ということで、少しは皆さんを見習わないと、など思いつつ同席していました。
この日のテーマは 『夫婦での取り組みが理想だが…』
ひきこもりからの回復に親の取り組みが重要であることは、これまでにも何度かお伝えしていますが、今回ポイントとなるのは、親には父親と母親がいるということです。
何かに取り組む際には「一人よりも二人の方が良さそう?」と思う方が一般的に多いのではないかと思います。しかし一方で、実際そう簡単に上手く運べば苦労はしない、というのが世の常だったりもします。
親の取り組みを父親・母親、夫婦の取り組みとして考えた時、そこには、ひきこもりの回復に対しどのような意味があるのでしょうか。
講義では「親の取り組みを意識した際、父親・母親はどのようなスタンスでいたか」について、参加者の皆さんの体験を交換していただきました。
- 父の方が子どもの変調に気付くのが遅かった。
- (協力もしてなかったが)妻に促されて何年かかかって、今は一緒に取り組んでいる。
- 昔は「○○すべき」と言うことが多かったが、今は静かに穏やかにを心がけている。
- 妻とは意見が違うところもあったが、意見を出し合うなどペアでやらないともたない。
皆さんの経験談からは、回復の長い道のりを歩んでいくには一人より二人でという思い、また、夫婦で足並みを揃えることの難しさも感じられました。
- 講義後半ではもう一歩進み、今回のテーマ「夫婦での取り組みが理想」なのはなぜか、について皆で考えました。
- 両親が同じように子どもに愛情を注ぐのが必要なのでは。
- 経済面で父親も大切
- 夫婦で同じ考えで接する方が、子どもが間で傷つかなくて良いと思う。
- ずっと自分だけが講座に来て取り組んでいたが、いつの間にかパートナーにも良い変化が見られるようになった。不思議だが、講座に来ていて無駄ではなかった。
これらの話を受けて講師からは、夫婦での共有・協力による取り組みがどうして大切かについて、色々な解説がありました。
文量の都合上、仔細は省略しますが(スミマセン…)、『父親・母親それぞれに異なる、大切な役割とタイミングがあり、それを見誤ると回復のプロセスが上手く進みにくい』、『その役目は専門家ではなく、親にしかできない』という話は、大切なことだなと思いました。
(役割とは何?タイミングっていつ?と思われた方、詳しくはぜひ講座にて!)
実際に夫婦二人で協力して取り組むことは、とても大変なことだと思います(講義では、親御さん一人の力でも十分回復の可能性はあるということでした)。ただ、夫婦で取り組めるならば、それに越したことはないでしょう。すぐには難しくても、夫婦でコミュニケーションを取ろうとすること自体が、まず大切なのではないかと思いました。
ひきこもり回復の取り組みでは、どちらかと言うと母親の方が積極的であるそうです。そう考えるとこの父親講座では、皆さんが継続して来てくださっていること自体が、とても価値あることなのかもしれませんね。
スタッフ 鍛冶田