『今だからできること:その1』
全国に緊急事態宣言が出されて初めての週末ですが、
このブログを読んでくださっているみなさまはいかがおすごしでしょうか…本当に思いがけない2020年度の始まりになってしまい、先が見えない閉塞感に漠然とした不安を感じているこの頃です。
SCSカウンセリング研究所では現在、面接業務のみを行っており、その面接も「電話面接」に切り替えている方が多くいらっしゃいます。
この社会情勢の中でも、SCS会員のみなさんが「日々変わらない取り組み」を生活の中で継続されていることにスタッフ一同、頭が下がる思いです。
私自身も在宅勤務を中心にして生活しています。その生活の中で、日々感じたり、考えていることをすこし書いてみようと思います。
親御さんとの面接の中で、「コロナの影響(社会的に不安定な感じや、多くの情報など)をひきこもりの人達がうけているか?」という話になることがあります。もちろん、一概には言えないのですが、意外に、大きく影響を受けていない方が多い印象があります。
一方で、私は、臨床心理士で公認心理士ですが、週に1日は別のところ(心療内科のクリニック)で働いています。
そちらでお会いする方の方が影響の大きさを感じます。
つまり、SCSのひきこもりに在る方の方が、今の状況に対して、落ち着いているように見えるのです。ある青年が言いました。「自分はひきこもりのプロですから」。
なるほどと思いました。入ってくる情報を精査し、日々を淡々と過ごすことに力を注いでいるようにも感じます。
なぜこの違いが出てくるのか…と考えてみると、親を核とする家族の力があるからではないでしょうか。
まわり(社会)の状況がどうであれ、家が安心安全な場で、安心安全な人(親)がいることが、精神的安定の土台(ベース)になっているのではないでしょうか。
『今だからできること』を私なりに考えてみました。一番最初に頭に浮かんだのは、
粛々(しゅくしゅく)と毎日の生活をすること
- 具体的には、まずは生活のリズムを整えることでしょうか。決まった時間に起き、食事をして、決まった時間に寝る。
- 1日1回はできれば光を浴びる。
- 1日に1つ、楽しいことする。人と繋がっておく。(実際に会えなくても、電話やメール、ライン、ネットなど)家族とはたわいない会話を大切にする。
いかがでしょうか…この続きはまた書きたいと思います。
今、社会全体が、1人1人が、在り方を問われてこのいるのかもしれません。
ひきこもりにある方が、今まで抱えてきた辛さや苦しさを 周りの人が真に理解できるチャンスかもしれないと、私は思います。
こんな時こそ、自分の心をよりいい方へ…何が本当に大切かを考えていけたらと、思っています。
最後まで読んでいただいてありがとうござます。
スタッフ : 坂本崇代