2016年度母親講座・第3回目「良いも悪いも無条件肯定できますか」
本日は寒さが戻りましたが、多くのお母様方がご参加くださりました。
また、秋田市役所の皆様もSCSのひきこもり支援を視察に訪れて下さりました。
これもSCS独自のひきこもり支援への関心の高さと思います。
今日のテーマは「良いも悪いも無条件肯定できますか」。
この「無条件肯定」はSCSの取り組みの中では最もベーシック(基礎的)なことであり、ここからが(ひきこもりの青年達を支える)親たちの実践のスタートと言っても差し支えないかと思います。
”良いことを無条件に肯定すること”は誰にでもできるわけです(時にできない親御さんもいらっしゃいますが…)。しかし、悪いを無条件肯定することは容易いことではないもの。
ましてや、「なんで”悪いことも無条件肯定”するのか?」そんな疑問も湧いくるものです。
SCSの勉強会では、こんな「?(疑問)」も一緒に学ぶことによって、その意味や効用が分かってきます。(この『?』の答えをここに書き記してしまうと、読まれた方によっては、分かった気になってしまうことが懸念されるため詳細には書きませんが、”誰のための良い悪いか?”を考えてみるとヒントになるかもと思います。)
しかし、問題はむしろここから!
分かると出来るは別物なのが無条件肯定の奥の深さ。このことについては、参加者の皆さんにシェアして頂いたところ、時々笑いがおこる中、コツについてや取り組んだ経験の話など聞かれました。
特に、親自体が親(親から見た両親、つまり子から見た祖父母)から、肯定的な養育を受けてこなかった方には戸惑いや、人によっては混乱し、拒否感を覚える親御さんもいらっしゃるのもまた事実。
よって、こういったところにも、無条件肯定の奥の深さがあるのです。
親自身がこういった戸惑いや拒否感などと上手に付き合いながら、子の復活のために歩むことが親が育つことの一つなのだとも思います。
ひきこもりの青年(子)に向き合い・取り組んでいけるのは、他人ではない、親だけなんだ(ベストが親、いない場合は親族)という事を繰り返し繰り返し学んでいきます。
また、本日はSCS発行の冊子(親育ち・親子本能療法本)を通してSCSを知り、北関東から初めて参加されたお母様がいらっしゃりました。
”我が子がひきこもりから復活し始める”のは、親が学びをスタートした日からかもしれません。
本当に大切なことを。
ともに歩んでまいりましょう。
スタッフ T.M & F
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