FS Summer キャンプ in 茨城:後編
2日目
夜はキャンプファイヤー&花火!!
今日という日が、こころに残る様に皆で高く木を組み、パチパチと弾けながら燃え揺らめく炎を皆で囲みます。
なんだか、キャンプファイヤーの炎って、独特の色味があったかくて、心に染み入るような力がありますよね〜。
その後の花火では、逆に童心に返ったようにイタズラしあいっこ(笑)。花火を◯◯で◯◯して着火したり(笑)、馬鹿バカしいことを真剣にやってみる!。
「馬鹿笑いできたら、それだけでいい時間」って、皆さんも一年で何回あるでしょうか?
…思うことがあります。
ひきこもり支援にあたるスタッフに求められる大切なことって、”キチリきちり”を教え込んで、枠にはめることなのでしょうか?。
自分は、彼らが精神的・身体的にも守られ、ケアーもすぐ受けられる環境が担保されていること、つまり、「安心して失敗できること」が大切なのではないかと思ってます。
絶対に支援者が上から目線に成らず、根性論や体育会系に成らず、青年達をコントロールせず、自分達で気づく様に・自分達の力で動くように!支え・待つ。
そんなことが一番必要な気がします。
多様化した現実の社会に出ていくには特に!!
今日までの若者支援の多くは、「青年達に勉強・講義的に品行方正な振る舞いのスキルを提供し、皆良い人で仲良しさんという枠に入れる」ことを方針とし、それを静かに支える”ホールディング支援”か、高圧的態度でスキル体得を訓練する”根性支援” 、どちらか二つのタイプが主だった様に感じます。
でももっと、上記どちらでもない支援方法が増えても良いのでは?。
親御さん達、支援してる人達、他皆さん。 高校・大学・専門学校で社会に出るため・出てからのスキルを専門に教わりましたか? 講義的に体得させられましたかね…。
それって本来は、集団や社会、仕事場、言い換えれば関係性の中で自然と身に付けていくもので。その場がないからすぐにスキルとして体得って、少し無理がある様な…。
仮にスキルとして教わるにしても、教える側と教わる側の相互の関係性って大事なのになんか、見過ごされている感じがしなくもないなぁと思ったり。
自分は、仲間との遊びや、スポーツ、イベント、くだらないじゃれ合いの中にしかないものがあると思います。その関係性の中で覚えること、学ぶことが尊くて。こういうことこそ、必要な力になり、大切なコミュニケーション力に成ると思っています。
もちろん、関係性の中では上手く行くことばかりでありません。トラブルも多々あります。それが苛立ち、パニック、不安、不満、理不尽だと思う気持ち、行動化…色んな形となって表れたりする。
青年がそんなふうに、個人に立ち返り葛藤をかかえる時こそ、親御さんの出番です。
お子さんの心をしっかりと受けとめて下さい。
親と子の信頼関係こそが、ひきこもり回復のベースです。(⬅️前回の答えです)
今回のFSキャンプに参加した青年達は準備から火起こし、料理の下拵え、遊びなど、すべて自由に・自主的に楽しく、時に力強く、時にだらしなく、みんなイキイキ人間らしく過ごしていました。
出来る青年・分かっている青年が、そうでない青年に根気よく教えながらつき合う。とても人間的であり社会性も自然と身につけていく!思春期・青年期を全力でやり直してるように・・・
自由に自主的にってきつい事もあるようです!!
でも、ここに一つの答えがあるように思います。
今回はキャンプを絡め、支援の側からの気持ちを前編・後編と書かせて頂きました。長い文章となりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
SCS居場所支援で大事にしていることが、ひきこもりからの回復を願う方の心に届くと良いなと思います。
スタッフ M.M