2016年第9回オヤジの会「世界は動いてる。日本はひきこもり、世界は難民現象」
「ひきこもり」は韓国の一部やフランス南部にも見られると言われていますが、世界的には際立って日本に生じている現象だと言われております。
なぜ、日本にだけ起きているのでしょう?
こんな問いから、「世界は動いてる。日本はひきこもり、世界は難民現象」をテーマとしたオヤジの会はスタート。
講師から、「戦後、日本の経済復興は20〜30年で果たされるが、日本の精神文化が落ち着くのは100年かかるかもしれない」とイギリスの学者がもらしていたいたことや、「ひきこもりは時代のカナリアと言われたこと」が紹介されました。
ひきこもりの子を持つ親御様に問いかけます。
我が子に起こったひきこもりという現象を「我が子に起きていることは必ず意味がある」という視座で、しかも肯定的観点から考えたことはありますでしょうか?
時代のカナリアだとしたら、我が子は何を感じていると思いますか?
一度でもいい。こんな視座で考えてみてください。
今回のオヤジの会では、”ご参加くださったあるお父様”が我が子に起きたことの意味を懸命に考え、子に必要な安全の欲求を(我々支援者も驚く形で)満たしたケースが聞かれました。
(この話は貴重すぎてここには載せられません)
「人に合わせて、期待に応えて、我慢して、誰かに良かれと思って頑張って疲れ、傷ついた青年が社会から退却したのがひきこもり」だとしたら、合宿所型の支援施設に入れたり、自立だと家から追い出して「自分の考えを持ち、自分の信念に従い、やりたいことを見つけ、誰かと対等に交渉し、イキイキと社会で生きていくこと」ができるのようになるのでしょうか?
親が世間並みの価値観を捨て、「我が子、そして自分の観測点(価値観)」を大事に生き始めた時に、ひきこもり回復の道が開かれるのです。
ひきこもりは”我に返っていく”大事なプロセス。
自分の意思の尊さを信じる力を育むプロセス。
その実現に必要なのは親の力です。
スタッフ T.M