2017年度 オヤジの会 第4回「こうなる子は親を守ってきた…実感ありますか?」
「ひきこもり状態」。
親御さんの中には、「飯が食えて、寝る場所があって、恵まれた大そうな身分だ!」とおっしゃる方が一定数いらっしゃるのが現実です。
確かに、(心理学的な知識がないままで)ひきこもり状態をそのまま見た場合、その様に感じられるのはある意味で仕方のない事かと思います。
しかしながら、SCSの様に“(ひきこもりの問題を)親御さんに取り組んで頂く”と、ひきこもり状態にある青年から、親としてみれば思いも寄らないことが語られることもあるのです。
おやじの会(父親講座)の中で、「こうなる子は親を守ってきた…」としたら、親のどんなことを守って(WHAT)、どうして守ってきたか(WHY)?をお父様方に考えていただきました。
さて、どんな話が出たでしょう?
とっても貴重な話が出たので、勿体無くてココには書きたくありません(笑)。
でも、一つだけ書いておきます。
ひきこもり状態に陥る子は、とっても敏感なのです。ある意味、トンビが鷹を有無が如く、親御さんでは想像も出来ないほどに繊細な心で親を見て、親の気がつかないところで親を守っていたりするものです。
では、何を守ってきたか?
その最たるものは「夫婦関係」です。
「はぁ〜?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ではお聞きしましょう。
- 子がひきこもる前の数年、夫婦関係は良好でしたか(ですか)?
- お父様は、奥様を気遣い、子育てに参加されていましたか(いますか)?
- お母さんは、夫を労い、子に愚痴を言ってませんでしたか(ませんか)?
- ご夫婦に会話や笑顔はありましたか(ありますか)?
こんなところにも、ひきこもり状態から脱出するヒント(主要素)はあるのです。
このヒントをちゃんと辿るのです。
人間関係・夫婦関係を取り戻すことも、心理学的に確立されています。
そして、ひきこもりの復活もSCS20年以上の取り組みで確立しております。
これらを「正しい方法を、正しい順番で。継続すれば、必ず結果は出ます」。
(心理学と、自己啓発・経験談との違いはココ(再現性)にあります)
ひきこもりの回復には、お父さんの力も必要です。
臨床心理士スタッフ 桝田智彦
(私の専門は、ひきこもり・不登校・人間関係です)