2017年度 第5回 オヤジの会:「無言」「物破壊」「暴言」「暴力」の理解を間違うと‥
本日の父親講座は急な会場変更もありつつで、いつもよりは寂しい人数でスタート。
駅から会場まで距離があるのが理由かと思ってましたが、後から少しづつ増えていったり(笑)。
本日のタイトルは『「無言」「物破壊」「暴言」「暴力」の理解を間違うと… 』。
SCSに辿り着く、ひきこもり・不登校の子を持つ親御さんの話を聞くと60%くらいの確率で親子の間に会話がなく、無言であることが多いものです。
参加者のお父様方に、「なぜ子供が親と話をしないで、無言状態なのか。子は親をどう思っているのか?」を考えて頂くと…。
- (親に)自分の気持ちを分かってもらえない。
- (親に)言っても無駄。
- (親に)話すメリットを感じない。
- (親に)遠慮している。
などなど、改めて考えていただくと出てくるもの。
人間の行動には必ず意味があるもので、「無言」というのも行動であるのでそこにも理由があるのです。
これを読んでくださっている方も考えてみて下さい。
- 「自分の気持ちをわかってくれる人」・「わかってくれない人」
- 「言ってみて手応えのある人と」・「手応えのない人」
- 「話すメリットを感じる人」・「話してもデメリットしかない人」
- 「遠慮しなくても良い人」・「遠慮しなければならない人」
上記、この前者との間にあって・後者との間にないものはなんでしょうか?
それは『「信頼感」:ラポール』の存在の有無です。
つまり、親子関係が「無言」状態であるということは、程度の差はあるものの「親子間の信頼関係が切れている・脆弱になっている」のです。
この信頼関係を再構築していくことが最初のステップとなりますし、ここに取り組まない限り他がどう進展してもこのテーマに必ず戻ってきます。
つまり、ひきこもっている我が子が『無言状態』である事を、我が子だけのせいにしている間は何も変わらないのです。
信頼関係の構築。これこそまさに「心理学」であり、SCSがお伝えしていることなのです。
対処療法を基本とする精神医学(西洋医学)では、「信頼関係の構築」を(科学的・心理学的に)教えてはくれないのです。
経験だけの支援者では、心理学(再現性のある方法)を教えることが出来ないのです。
「親子の信頼関係を回復し、強化しながら、ひきこもりの回復を目指す」こんなところも、日本広し・狭しといえどSCSならではかと。
もちろん、信頼関係(ラポール)の構築もお伝えしております。
スタッフ 桝田智彦