2018年母親講座 第5回「被害妄想・強迫神経症は必ず伴う」

朝晩の寒暖差はありつつも、かなり春らしくなって来ましたね。

 

木の芽時とも言われる春ですが、普通に暮らしている方々でも体調を崩しやすいと言われるこの季節、ひきこもり(不登校)の青年達にはとても辛い季節でもあります。

 

なぜならば、他の人は進学や就労など飛躍の時となるけれども「自分だけは取り残される」感覚に襲われるからです。

 

ひきこもりが長きに渡っている場合、親御さんとしても半ば諦めムードでいらっしゃるかもしれませんが、我が子はある意味でちゃんと「自分だけが取り残される…」そんな気持ちを抱いているはずです。

 

だからこそ、親が「我が子のひきこもり問題」に主体的に取り組み、回復が始まると出てくるのが「被害妄想」や「強迫神経症(正しくは強迫性障害)」。

 

 

なぜ、「被害妄想」や「強迫神経症」が出てくるかというと、ひきこもり回復(こうありたい自分)と現実に大きなギャップが生じていることに直面するからです。

このギャップ=「差」が本人にとっては非常に辛く、しんどい。

 

人間には心を守る機能が備わっており、この辛さに直面して抱えきれなくなった時に、症状として出てくるのが「被害妄想」や「強迫神経症」と思っていただいて良いかと思います

 

未だ9割以上のひきこもり支援が「就労支援フレーム」にとどまります。その就労支援においては、臨床レベルの知識のないスタッフが現場にいることが多いので、本当の心の問題を脇におき、形としての就労を目指すので3割うまくいけば良いという結果なのだと思います。

 

そして、その3割がぶり返しがなく、情緒(心)が安定しながら継続しているかというと…。

 

上記した「被害妄想」や「強迫神経症」の機序や理解を深めて置くだけでも、そこに直面した時の親の力が発揮されるか否かでまた、回復予後が変わって来てしまうと思います。

 

 

 

今回の講座の中で代表からこんな発言がありました。

 

「親の愛情以外は、すべて経済と繋がっている」

 

この意味については、当日ご参加参下さった方だけのものとさせて下さいませ。

 

 

スタッフ:桝田智彦

 

 

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