2018年母親講座 第20回『親自身の実感』
今年最後の母親講座。テーマは “親自身の実感”でした。
不登校やひきこもりの人達はには、「今、生きなおすこと(育ちなおし)」が起きているともいえます。
子どもの頃は、大人の価値観の中で生きています。成長と共に、次第に自分の価値観を持つようになっていきます。
それが何かのタイミングで、立ち行かなくなったとき……ベースには親の価値観がありますので、子どもの力だけで立ちなおるのは難しいと思います。
SCSカウンセリング研究所では、就学・就業を目的にはしていません。
では何を目的にするのか……?と思われることでしょう。
それぞれの人が、自分の人生を選んでいける力を育み、人生を背負えるようになり、自己実現していくことを目的にしています。
その中には、就学・就業が入る場合もあるかもしれませんが、ゴールではありません。就学・就業の先もその人の人生は続いていくことを大切に考えています。
子どもが自分で選べる力をつけるまで、親は「子どもにとっての安心安全な環境」を整えることが求められます。
でも、親も人間ですから、ブレること、揺れることもあると思います。
それを支え、親が枠を広げ、安定して居続けために、親の講座があります。
世間ではまだあまり言われていませんが、心は段階をふまえて、回復していきます。
不登校やひきこもりにある人は、絶望していることがとても多いです。
何もする気がおきない、自分の人生はもうおしまいだ…など、不安や恐れもいっぱいで、心は沢山のエネルギーを使っています。
親が創り出す安心安全な環境があると、やがて希望の灯が灯ると、SCSカウンセリング研究所では考えています。
次回は来年:2019年1月15日(火)母親講座、1月20日(日)父親講座(オヤジの会)から新年度を迎えます。
子どもの回復を信じ、一緒に学び、共に歩んで行きしょう。
スタッフ : 坂本崇代